飲食店営業許可は更新が必要?有効期限と変更届の整理を行政書士が解説

はじめに

飲食店営業許可を取得して無事に開業できたあと、

「この許可って更新は必要なの?」
「内装を少し変えたけど届出はいる?」

といった疑問を持つ方は少なくありません。

開業時の情報は多く出回っていますが、
開業後の手続きについては意外と知られていません。

今回は、

  • 飲食店営業許可に更新はあるのか
  • 有効期限はどのくらいか
  • どんなときに変更届が必要か

を整理します。


飲食店営業許可に更新はある?

結論から言うと、

飲食店営業許可には「有効期限」があります。

許可は一度取得すれば永久に有効、というわけではありません。


有効期限はどれくらい?

有効期限は自治体によって異なりますが、
一般的には 5年~8年程度 が多いです。

許可証には、

  • 許可番号
  • 許可年月日
  • 有効期限

が記載されています。

まずはご自身の許可証を確認することが重要です。


更新手続きはいつ行う?

通常、更新は 有効期限が切れる前 に行います。

多くの自治体では、

  • 期限の1~2か月前から受付開始

となっています。

期限を過ぎてしまうと、

  • 新規申請扱いになる
  • 営業できない期間が発生する

といったリスクがあります。


更新時に再検査はある?

自治体にもよりますが、
更新時に施設確認(立入)が行われるケースもあります。

特に、

  • 設備を変更している場合
  • 過去に指導歴がある場合

などは注意が必要です。


こんなときは「変更届」が必要です

営業中に内容が変わった場合、
更新とは別に「変更届」が必要になることがあります。

代表的な例を挙げます。

① 営業者の氏名・名称が変わった場合

個人の改姓や法人の商号変更など。

② 住所が変わった場合(法人本店移転など)

③ 設備や構造を変更した場合

  • シンクの増設
  • 厨房レイアウトの変更
  • 客席拡張

図面変更を伴うケースもあります。

④ 屋号変更


注意:営業者が変わる場合は「変更」ではないことが多い

よくある誤解がこれです。

「親から子へ引き継ぐだけだから変更届でいい」

実際には、

営業者が変わる場合は「新規許可」が必要になるケースが多いです。

これは単なる変更ではなく、
営業主体が変わるためです。

事業承継や法人化の際は特に注意が必要です。


廃業するときはどうなる?

営業をやめる場合は「廃業届」が必要です。

届出を出さないまま放置すると、

  • 行政から連絡が来る
  • 書類上は営業中のままになる

といった状態になります。

閉店時も忘れずに手続きを行いましょう。


開業後こそ手続きが発生しやすい

開業前は慎重でも、
営業が始まるとつい後回しになりがちなのが行政手続きです。

しかし、

  • 法人成り
  • 名義変更
  • 店舗改装
  • 業態変更

など、実際には変化が多いのが飲食業です。

そのたびに、

これは届出が必要なのか?

という判断が発生します。


まとめ|更新と変更は「期限」と「内容」で考える

飲食店営業許可は、

  • 有効期限がある
  • 更新手続きが必要
  • 内容変更時には届出が必要

という仕組みになっています。

重要なのは、

期限を意識すること
そして変更があったときに放置しないこと

です。


手続きの判断で迷った場合は

  • これは変更届で足りるのか
  • 新規申請になるのか
  • 図面を出し直す必要があるのか

判断に迷うケースは少なくありません。

開業後の手続きも含めて整理したい場合は、
早めに確認しておくことをおすすめします。