コンセプトカフェはどの許可が必要?| 飲食店営業・深夜酒類・風俗営業の違いを整理

はじめに|コンセプトカフェは判断が分かれやすい業態です

「コンセプトカフェを開きたいのですが、どの許可が必要ですか?」

飲食店の許可相談の中でも、
この質問は特に判断に迷いやすいものの一つです。

というのも、コンセプトカフェという名称自体は法律上の区分ではなく
実際にどの許可が必要かは、
営業の内容や運営方法によって大きく変わるためです。

この記事では、コンセプトカフェを例にしながら、

  • 飲食店営業許可で足りるケース
  • 深夜酒類提供飲食店営業届出が必要になるケース
  • 風俗営業許可が必要になるケース

この違いを整理して解説します。


そもそも「コンセプトカフェ」とは?

一般的にコンセプトカフェとは、

  • 特定の世界観やテーマがある
  • スタッフの衣装や演出に特徴がある
  • 会話や雰囲気を楽しむことを売りにしている

といった要素を持つ飲食店を指すことが多い言葉です。

ただし重要なのは、
どんな名前の店かではなく、実際に何をしているかです。

同じ「コンセプトカフェ」という名前でも、
必要な許可はまったく異なることがあります。


飲食店営業許可で足りるコンセプトカフェの例

次のようなケースでは、
基本的に飲食店営業許可で足りる可能性があります。

  • 提供の中心が飲食物である
  • スタッフとの会話は一般的な接客の範囲
  • 接待行為(特定客への継続的な会話・同席など)がない
  • 深夜0時以降は営業しない

たとえば、

  • 世界観を演出した内装のカフェ
  • 制服や衣装に特徴があるが、接客は通常の飲食店と同じ
  • 昼~夜の時間帯のみ営業

といった形態であれば、
飲食店営業許可のみで営業できるケースが多いでしょう。


深夜酒類提供飲食店営業届出が必要になる例

一方、次のような要素が加わると注意が必要です。

  • 深夜0時以降も営業する
  • 主に酒類を提供する
  • 接待には該当しないが、夜間営業が中心

この場合、
深夜酒類提供飲食店営業の届出が必要になる可能性があります。

たとえば、

  • コンセプトを持つバー形式の店舗
  • 深夜帯に酒類提供を行うが、接待行為は行わない
  • カウンター越しの会話はあるが、同席や特定客へのサービスはしない

このようなケースでは、
飲食店営業許可に加えて、深夜酒類提供飲食店営業届出が検討対象になります。


風俗営業許可が必要になるコンセプトカフェの例

さらに次のような営業内容になると、
**風俗営業許可(1号営業)**が必要になる可能性が高まります。

  • 特定の客の隣に座って会話をする
  • 継続的に談笑・接客を行う
  • カラオケのデュエット、過度なサービスを行う
  • 「接待」に該当すると判断される営業形態

いわゆる、

  • キャバクラ型
  • ガールズバーに近い運営
  • 会話・接客そのものが売りになっている形態

の場合、
店舗名が「コンセプトカフェ」であっても、
風俗営業として扱われる可能性があります。


同じ「コンセプトカフェ」でも許可が変わる理由

ここまで見てきた通り、

  • 店名
  • コンセプト
  • 見た目の印象

だけで必要な許可が決まるわけではありません。

判断の基準になるのは、

  • 営業時間
  • 酒類提供の有無
  • 接待行為に該当するか
  • 営業の実態

といった中身です。

そのため、
「他のお店が大丈夫だったから」
「同じ名前で営業している店があるから」

という理由だけで判断するのは危険です。


判断を誤りやすいポイント

コンセプトカフェで特に多いのが、

  • 接待のつもりはなかったが、実態として該当してしまう
  • 深夜営業の届出が必要なことを知らなかった
  • 内装や運営方法が、後から問題になる

といったケースです。

これらは、
開業後に修正するのが難しいものも少なくありません。


まとめ|業態名ではなく「営業内容」で整理する

コンセプトカフェは、

  • 飲食店営業で足りる場合もあれば
  • 深夜酒類提供飲食店営業届出が必要な場合
  • 風俗営業許可が必要な場合

もあります。

大切なのは、
業態名やイメージではなく、営業内容を一つずつ整理することです。

判断に迷う場合は、
物件・図面・運営内容が固まり始めた段階で、
保健所や警察署への事前確認を行うことで、
後戻りのリスクを減らすことができます。


📩 許可の整理に迷った段階でもご相談いただけます
「どの許可に当てはまるのか分からない」
「自分の考えている運営が問題ないか確認したい」

そんな段階でも構いません。
営業内容を整理しながら、無理のない進め方をご案内しますので、
どうぞお気軽にご相談ください。